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ドラマ『フェルマーの料理』 第8話「受け継がれる孤高」 あらすじ&感想  (※ネタバレあり)

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みなさん、こんばんは!にむです。

ドラマ『 フェルマーの料理 』第8話終了。

サブタイトルが明らかになり

“遺した”という表現にザワザワ。。。

おそらくなにか病気を患っていると思われる海。

パリでの新店開店準備のため…という建前で

岳や「K」のメンバーの前から姿を消しました。

完全にドラマ版オリジナルの物語に入っているので、

目が離せない展開が続きます…!

 

それでは、振り返っていきましょう(*^^*)

 

 

第1話~第7話までの感想はコチラ☟

 

第8話 あらすじ

 

パリでの新店出店準備を理由に、

海(志尊 淳さん)はレストラン「K」を岳(高橋文哉さん)に託して、

いなくなってしまいました。

2週間の準備期間が終われば戻ってくる予定のはずが、

2週間経っても海は戻って来ません。

 

時を同じくして、

給仕長の寧々(宮澤エマさん)も、

「K」に出勤しなくなります。


海からの書置きにある通り、

海が不在の間の料理長は岳。

「海の不在中は岳が料理長!みんなで頑張るぞ!」

と団結する「K」メンバー。

 

海が不在の時点で臨時休業するという選択肢もありましたが、

残ったスタッフたちは、

海・蘭菜・寧々の主力3人が不在の状態で

通常通りに営業することに。

 

以外にも平常運転ができていることに安堵する岳たち。

 

しかし、

海から預かった「K」を守るためには

料理長としての務め以外にも

様々な困難が岳を待ち受けていました。

 

海は戻ってくるのか。

岳と「K」はどうなってしまうのでしょうか。

 

 

第8話 感想 (※ネタバレ注意)

 

まずはじめに。

今回のサブタイトルは、

本編とは少しズレがありましたね。

“遺す”ではなく、

“残す”でよかったのでは…?(;’∀’)

(まだ今後の展開次第ですが…)

 

海の失踪に動揺する「K」のメンバー

 

パリでの新店開店のことを

岳にだけ告げて突然いなくなってしまった海。

みんなに残されたのは

「不在中は岳が料理長だ(要約)」というメモだけ。

 

スーシェフの布袋や、

海とはわりと親密と思われる蘭菜でさえも

なにも聞かされていない突然の出来事に

「K」のメンバー内では不安と動揺が広がりました。

 

海がいない時点で通常営業をあきらめ、

臨時休業するという蘭菜の提案もありましたが、

料理長である岳は通常通り営業することを決めます。

「ためしたい料理が たくさんある」と。

 

「この危機的状況で岳になにができるか見てみたい」

というメンバー一同からの後押しもあっての決断でしたが、

ここは正直

「…そんな決め方でいいの?」と引っかかったポイント。

 

おそらく、

蘭菜の提案には

①海(と寧々)がいない状況では通常営業分を捌ききれない

②“朝倉海がいる「K」”という信頼を失う可能性

おもにこの2点への配慮があったのではと思います。

 

①はスタッフの努力で対応できたとして、

問題になるのは②。

 

「K」を訪れるお客様は、

若くしてミシュランの星を獲った

カリスマシェフの料理を楽しみたい

そんなシェフが手掛けるお店を楽しみたい

 

この“朝倉海がいる店「K」”

というブランド(≒信頼)を目当てに

来店している方が一定数いるはず。

 

そう思って来店したお客様に、

・無名の新人

・料理もまだほぼ素人

・そんな素人が作る実験的料理

を提供することが果たして正しいのかと疑問に感じました。

 

厨房内で一緒に戦ってきたメンバーは

これまでの活躍から岳のポテンシャルを知っています。

でも、

お客様は岳のことを知り得ません。

 

“誰が作ったかを明かさず提供”して、

仮に

その味に(海との)差異や違和感が認められなかったとして、

果たしてそれは「K」で食事をしたと

いっていいものなのだろうか…と悶々としてしまいました。

 

「このピンチで岳に何ができるか見てみたい」

というメンバーの後押しもなんだかやや軽率というか。

 

あげく、

それであっさり回せちゃったので、

余計に違和感があったのかもしれません。

(回せないと話が詰むし、

岳が料理長で回せないと話も進まないから仕方ないのは大前提)

海がいるときより

なんだかみんながのびのびしているような雰囲気も

ちょっと寂しくなりました(笑)

(厳しい上司が不在の時はたしかにちょっと羽伸ばせるけど)

 

途中、

男女ふたり組が来店し、

食事中に目配せをしたりする描写があったので、

「海が提供している料理ではない」と気づく人も

一部存在することがわかりました。

 

このふたり=ミシュランの調査員で

提供された料理の変化から海の不在がバレる

→獲得している星に影響

みたいな展開くるか~?と見ていましたが、

その正体は「K」への出資者の方でした!

(調査員は男女ふたり組で来店するって昔なにかで読んだ)

 

「K」の現状を素直に打ち明け、

その上で出資の継続を取り付けることもでき、

どうにか物語は進んでいきました。

 

以前岳が指摘していたように、

「K」の経営は複数の出資者がいるからこそ

成り立っているという現状なので、

出資を得られなければ「K」の存続が危ぶまれます。

・今いるスポンサーに切られないこと

・新しいサポーターを獲得すること

これは「K」にとっての急務です。

 

海の不在中に店を託された岳は、

料理長としての務め だけでなく

経営者としての務め という

重大な役割を負うことに。

 

布袋や蘭菜は止まる・退く選択肢も提案しましたが、

岳は「全部自分がどうにかする」と通常運転を続行。

海の不在や経営状況という危機感が、

皮肉にも

岳のアドレナリンとして

料理のアイデアを際限なく生み出す劇薬になっていました。 

 

 

朝倉海という“怪物”が生まれた理由

 

先週に引き続き、

謎に包まれていた海の衝撃の事実が明らかに。

 

海の生い立ち 渋谷との出会い

 

―― 朝倉海 10歳。場所はフランス・パリ。

なんと、

海は孤児でした。

小さい頃に母親とフランスに渡り、

ほどなくしてその母親が男と蒸発。

フランスという異国の地で身寄りもない海は、

孤児として暮らしていました。

 

とあるパブのカウンターには渋谷の姿。

そのパブに食事をしに来た海。

配給された食事に、

自分のこだわりを凝らす海の様子を

目の当たりにした渋谷は思わず声を掛けます。

「…お前、日本人か?」

これが海と渋谷の出会い。

渋谷は海の素質を見出し、

自分の元で料理人として育てることにしました。

 

ある日、

自分の元で料理人としての研鑽を積む海に渋谷が言います。

「この道を極めたいなら“孤高”になれ」

「なにも取り柄がない“凡庸”は、悪だ」

「誰も信じるな。俺のことも信じるな。」

 

10歳そこそこの子供にこれは酷だよ渋谷さん…。

 

母親に捨てられた海は、

渋谷にまで捨てられてしまえば自分にはもう後がないと思い

必死に料理人として修行を続けました。

 

 

時は経ち、2020年。

海は、渋谷の紹介で淡島と出会います。

この頃にはもう病気の進行がはじまっており、

有名な脳外科医である淡島に診てもらうことに。

 

診断名は「聴神経腫瘍」

味覚障害が出る脳腫瘍の一種でした。

 

現状では病気と共存するしかなく、手術も難しい。

手術をして命が助かったとしても、

それと引き換えに味覚に影響が出る。

味覚障害が今後進行しない可能性もあるものの、

確実なことは何も言えない状況でした。

 

「そのほかの症状は構わない」

「ただ味覚だけは…」と懇願する海ですが、

解決する手立てはなさそうです。

運命の神様のいたずらは残酷。

 

「アナタが作った怪物の末路を見届けてください」

渋谷に迫る海。

末路と似たような言葉に

行く末・結末 などもありますが、

末路 という言葉を使うあたりに、

明るい展開は望みが薄そうな感じがして寂しくなりました。

 

「料理人」としての自身の死を意識し始めた海は、

“料理の歴史を俺以前と、俺以後に分断する”という

野望を叶えるため、

最高のシェフたちを集めて東京で店をやる、と。

「料理人として死んでも、料理やレシピは残る」

「どんな手を使ってでも(神に挑み、超える)」

このセリフが、海の本気度を感じさせましたね!

 

その結晶として、2021年に「K」を開店。

日本、台湾、スペイン、フランスと

世界の腕利きを集めスタートした「K」でしたが、

「まだ大事な“脇役”が足りない…」と

海はどこか物足りなげな表情。

 

そして、2023年。

岳と海が出会い、現在に至ります。

 

岳と亜由の関係性 サボテンの意味

 

(たぶんこの系統かな…違ったら申し訳ないです)

 

同郷の戦友として、

たびたび岳を励まし、導いてきた亜由。

水泳でさらに上を目指すため、

オーストラリアへの留学を決意。

 

第7話でオーストラリア行きを聞いた岳は、

すんなり応援&いってらっしゃいと言ってしまいました。

岳…そこはもう少し驚いたり、ちょっとだけ引き止めたりするとこやで…(笑)

 

どうやら岳はその話を忘れていたようで、

改めて切り出されたときに驚いていましたね。

1か月後に日本を発つことを聞き、

せめて見送りだけは行かせてほしいと約束。

 

そのデート(とまでは言えないのか)で

亜由が岳にプレゼントしたのが“サボテン”

これがめちゃくちゃ切なかったです…( ノД`)

 

種類にもよりますが、

サボテンの花言葉は

・枯れない愛

・燃える心

・温かい心

・偉大

というもの。

…もう胸がグッとなりませんか?(´;ω;`)

「しんどいときは連絡してね」

「北田岳は私のヒーローだ!」

「私には北田岳が必要だった」

こんなセリフもこれまでありました。

 

様子を見るに、

亜由ちゃんは

岳に対して戦友としての気持ちだけでなく

恋愛感情もあったのは明らか。

でも、

岳のマイペースさや忙しさに翻弄されて、

ハッキリ伝えることはできませんでした。

気持ちを伝えることへの恥ずかしさだけでなく、

頑張る岳の邪魔をしないようにという

彼女の思いやりもあったのかな…とか考えるともう。

 

そんな彼女がサボテンを贈るというのは、

精一杯の勇気を出した行動だったのでは…!

 

優しい彼女のこれからの挑戦が

報われてほしいなと思います(切実)

 

 

…ただ、

実は岳が「孤高」への道に進んでしまう一押しをした一面も。

1か月後にオーストラリアに出発というのは嘘でした。

見送りとかされるのが苦手で

聞かれたときにとっさに嘘をついてしまった、と。

何も言わずに行くこともできたけど、

それでは海と同じになってしまって岳がかわいそうだからと

出発直前の空港から電話をくれました。

 

こういう気持ち、誰でもあるのではないでしょうか。

私は結構共感できた部分でした。

自分の中でやっと決意を固めたとき、

それを揺らがすようなモノ・コト・ヒトを

遠ざけたくなります。

どうにもならない現実を再認識することや、

自分の心が揺れることが怖かったのかな、とか。

 

亜由の気持ちはわかる一方で、

岳の気持ちを考えると

おそらくこれは大ダメージ。

友達は遠くに行ってしまう、

約束したはずの見送りすら叶わなかった。

料理長としての立場もあるので、

営業中の店を抜け出して

今から駆けつけることもできません。

 

岳の口から絞り出された

「…しんどいときは連絡してね」と

絞り出されたひとことがつらすぎました。

ここに関してだけは、

亜由ちゃんそれはダメだよ…!となりましたね。。。

 

“孤高”とは のぼっているようで 堕ちていくもの?

 

渋谷から海へ

海から岳へ

受け継がれていく“孤高”

(7話で登場した広瀬君も孤高の側の人間ですね。)

 

高いところにのぼればのぼるほど

人間は孤独になっていく。“孤高”ってやつだ

 

こんなセリフが何度か出てきますが、

本当に“のぼっている”のでしょうか。

 

追う背中があるうちはともかく、

その先はたった独りで道を切り拓かなくてはいけません。

渋谷が突然第一線から退いた時の海も、

海が失踪してからの岳も

道標を失い真っ暗闇の中を目標に向かって突き進んでいます。

 

ただ、

その暗闇の中を、

前に進めているのか、

上にのぼれているのかは不確かです。

 

私が見ていて感じるのは、

“孤高”になる というのは

高いところにのぼりつめて独りになる

というよりも、

暗い闇の中に潜っていって独りになる

というイメージでした。

“高”という漢字こそ使われていますが、

岳の表情の変化からしても

(暗闇)に“堕ちる”=“孤高”なのかなと思ったり。

 

数少ない身近な友人である亜由と離れ、

父親ともなんだか距離を置くようなニュアンスの電話

厨房を見ながら岳がつぶやいた

「僕には仲間がいる でもひとりだ」という言葉

 

全部自分がどうにかする と抱え込んで、

追い詰められた現状(=岳にとっての孤高)に

憑りつかれていく岳(高橋文哉さん)の変化は

うまく描かれているなぁと感動しました!

 

生まれて初めて感じる緊張感や孤独に身を委ね、

「自分が憧れた人物たちもこの世界にいたのか」と

その方向性で憧れを超えることにした岳。

 

独りになっていく岳をこちら側に引き戻すのはきっと

同じく孤高を貫いてきた海なんでしょうね。

 

主題歌 Re方程式のプチ考察

 

 

第5話の記事でも書きましたが、

シリウス=海なのかなぁと思います(゜-゜)

(海⇔岳どちらの見方もできそうですが)

・シリウスは恒星(=自ら光を発することができる)

・惑星や月を除けば、全天で最も明るい星

・「光り輝くもの」「焼き焦がすもの」の意味(ギリシャ語)

 

シリウスが属するおおいぬ座は冬の星座で、

シリウスもまさに今この季節に輝く星。

肉眼でも見えるのでぜひ見てみてください🌟

 

「咲いて枯らしてはもう一回~♪」も

海に向けた歌詞なのかなと8話まで見て感じました。

…というのも、

目まぐるしい速度&伸びしろで成長を続ける岳ですが、

まだ作中で「咲いて」はいない気がするんですよね。

料理人としての成功をおさめ、

料理人としての一等星に近い存在になった海の方が

「咲いた」という表現がしっくりくるような(゜-゜)

 

咲いて枯らしてはもう一回 を

≒(枯れてもまた再び)咲いて枯らして

ととらえると、

病気によって挑戦をくじかれつつある海に

「運命に抗ってもう一度勝負してくれ」と

エールを送る歌詞にも聞こえてくるのです。

 

書いててちょっと恥ずかしくなるような解釈ですが、

もし他に「私はこう思いました!」とかあったら

気軽にリプライ等いただければ嬉しいです(*^^*)

(こじつけや解釈等、ややオタク発揮してますが優しく見守っていただければ幸いです)

 

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おわりに

 

ついに

ドラマ放送開始直後に謎を呼んだ

「2024」のシーンと物語が繋がりました。

最終回予告もなかったので、

来週(第9話)と+1話ほどで完結しそうですね!

ちょうどクリスマスの頃。

 

ドラマ版の展開はもうオリジナル路線で進んでいる分、

先の展開に心がざわざわしますが…。

なるべくみんなが報われる展開になってほしいと

心から願っています…!

今週は特に長くなってしまい、

いまだにうまいこと書けずにいますが

ドラマ『フェルマーの料理』完結まで頑張ります!

 

それでは、また来週!(∩´∀`)∩ゴチソウサマデシタ🍴

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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