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ドラマ『フェルマーの料理』 第10話(最終回)「ふたりで導く 完璧な答え」 あらすじ&感想  (※ネタバレあり)

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みなさん、こんばんは!にむです。

ついにこの日が来てしまいました。

ドラマ『フェルマーの料理』最終話。

 

まずは、

出演者の皆さん

ドラマ製作スタッフの皆さん

原作製作スタッフの皆さん

こんなに素敵な作品をありがとうございました!

おかげさまで毎週楽しませていただきました。

 

とっても名残惜しくて、

寂しい気持ちでいまはいっぱい。

それでも、

このような結末を迎えたこと

それを見届けられたことが同じくらい嬉しい。

ほっとしました。

 

私の『フェルマーの料理』記事

おそらく今回が最後になりますが、

本日もどうぞ最後までお楽しみくださいませ ――

 

 

第10話(最終回) あらすじ

 

2005年

海の幼少期の回想からスタート。

料理をする渋谷を

まるで“神様”を見るかのような瞳で見つめる海。

異国の地で孤独に漂う海を救い、

“料理”という道を示してくれた渋谷は

どれほど大きな存在だったことか。

 

舞台は2024年に戻り、

「K」に戻った海と岳は渋谷(≒神)に挑むべく

料理のレシピを練る。

 

ただ、

そこにはいつもの仲間たちの姿はなく、

取り返しのつかない絆のほころびも。

レシピの考案も、

それを岳と海のふたりで作ることも順調にはいかない様子。

 

岳と海の挑戦と「K」のこれからはどうなるのか ――

 

第10話 感想 (※ネタバレ注意)

 

まずは

一番いい形でフィナーレを迎えられてひと安心…!!!

もちろん

「K」が無くなってしまったことは残念ですが、

それぞれ道が分かれても明るい未来を想像させる終わり方でした。

各々が別の道で力を蓄え、

またいつか再結集…なんて

だいぶベタですが夢を見られるラスト。 

決戦前日

 

「神に挑む」

たびたびこのセリフが出てくるこの作品。

ただ、

この“神”の正体がはっきりしたのは

クライマックスに入ってから。

 

行方が分からなくなっていた海は、

渋谷先生のもとに身を寄せていました。

 

なんとか居場所を突き止めた岳は海と対峙。

岳の必死の説得で、もう一度料理に向き合うことを決めた海。

岳と海はお互いの欠けた部分を補い合って

神に挑むべく再始動!

感覚の通じ合うふたりで、経験値と味覚をシェアする作戦。

 

ただ、

料理人への復帰は簡単なことではありません。

ふたりを見送る渋谷は

・たとえ感覚を補完できても、元には戻れない

・孤高の天才が凡庸になっていく姿を見せるな

・ふたりでやれることを証明して見せろ(翌日来店)

・真理の扉を開くような料理を出せなかった場合、二度と料理はするな

 

渋谷が発した言葉・条件ともに、かなり厳しいもの。

まるで

海が再び料理の道へ戻ってくることを拒むかのように。

冷たく突き放す渋谷の、その真意とは。

 

私の中のこれまでの渋谷像は、

自分のために海を利用し、

「受け継がれる孤高」という負のループの根源

利己的で冷徹な人物。

でも、

言動の端々に海への気持ちが見え隠れしているような、

心から憎むべき“完全なヒール”には思えませんでした。

 

渋谷の来店に備えるべく、

岳と海は「K」に戻りレシピの考案&試作タイム。

岳が海に対してちょっと言い返せるようになっているのが微笑ましい!

 

岳

神を超える…いまがそのときじゃないですか?

海さんには、これまで散々難問を突き付けられてきましたからね

今度はこの問題を一緒に解いてください!

 

ちったぁ言うようになったじゃねぇかぁ!岳ゥ!!!(感心する岳パパ)

 

対等になったというか

“点対称”になったふたりが心強かった!

そこに現れる蘭菜。

「もうこの店で岳に料理はさせない」

「Kを買い取って自分の店にする」

これまで(料理長期)の岳の立ち居振る舞いをみれば

こういう態度になるのもわからなくはない(゜゜)

 

視聴者の感想の中には

「蘭菜、岳に助けてもらっといてこれはないわ…」

といった意見も見かけました。それもわかる。

せっかくふたりが再始動したんだから

「一緒にがんばろう!」の展開がスッキリしそう。

 

それでも、

蘭菜の過去を考えると、

母親の店を海から取り戻すべく奮闘していた

海への誤解は解けた。心機一転!

急に岳が後継者になった(≒店を継ぐ)

(海不在時に岳料理長でいこう!と表向き納得はしていたけど)

この展開には戸惑いもあったでしょうし、

母親の店を託したのはあくまでも“海に対して”です。

結果的に、

岳は「K」を守れなかったので、

蘭菜のこの態度も仕方ない部分があるなと。

かえってリアルな人間味を感じました。

 

蘭菜をはじめ、

他の「K」メンバーに謝罪のために会いに行く岳。

これまでの謝罪と決戦への協力をお願いしに行きますが、

関係修復はできませんでした。

布袋は再び自分の店を持ち、

孫六は京都に戻り実家の店を継ぐ。

他のメンバーには会うことさえできず。

ひと通り岳の話を聞く~食い下がる岳に一喝(帰れ!)までの

孫六(板垣李光人さん)の表情の変化にはやられました…!

 

海の声掛けで唯一戻ってきた寧々と

海と岳3人で準備を進めます。

「これが最後」と戻ってきた寧々さんの頼もしさったら…。

「K」の立ち上げから崩壊、その後の始末まで

一手に請け負い支えてくれた彼女の気持ちを思うと

胸が熱くなりました。

作品を通して、陰の主役だと思っています。

 

“神”への挑戦

 

決戦当日。渋谷が来店。

岳と海が挑戦のために考えたのは4皿。

 

「いろいろ考えた」

「やっぱり俺はお前(海)を料理から遠ざけたいらしい」

とはじめから含みを持たせた感じ。

相変わらず何を考えているのかわからない御方です。

あらためて、

4品すべてが“真理の扉”を開くものでなければ料理をやめろ

と海に告げました。

 

料理を始めるふたり。

そこで海の体調に異変が。

準備期間の連日の無理もたたったのか、

たっていることさえツラそうな海。

岳は海の体を気遣い休むように言いますが聞きません。

 

調理がストップしている厨房に現れたのは蘭菜。

「この店で勝手なことしないで」と鋭い視線を向けます。

このときの蘭菜の

「好き勝手しないで」

「(今回だけは)私も一緒にやる」だったんだ!とわかった瞬間が

めちゃめちゃ気持ちよかったです!

 

同じタイミングで厨房に戻ってくる他のメンバー。

あらためて、

海の元に「K」のみんなが集まってきました。

胸アツ展開過ぎました…!(´;ω;`)ウッ…

 

この再結集の立役者は孫六。

一度は岳を突き放した彼でしたが、

岳の話を聞いた後、

ひそかに他のメンバーを説得してくれていたのでした。

その健気さに、

入店したばかりの頃からいままで、

岳と孫六が築いてきた関係性がうかがえてグッときました…!

名前も教えなかったのに、感極まってハグまで…!

(思わず…尊い!と失われる語彙力)

劇中でもオフショットでも仲良しなガクマゴですが、

このシーンは本当に好き!

 

提供された4品は

前菜:アオリイカとメロン キュウリのマリネ

スープ:リゾーニとハマグリのスープ

魚料理:アンコウのロティ ソースブイヤベース

肉料理:ハンバーグ

 

この4つの料理に、

これまでみんなが生み出してきたアイデアが散りばめられていました。

まさしく

「K」の総力フルコース

1話から最終話まで、

いろんなことがあったなぁ…と

観ている側も感慨にふけるコース内容。

「孤高」だった海が、

仲間たちの力を借りることは大きな変化でしたね! 

 

海

みんなの力で神に挑む

“真理の扉”は独りではたどり着けない

 

孤高≦個々の最高 と言っているような

海にすでにうるうるです。

 

「わかるように話せ」

 

コース料理を食べ終えても

顔色一つ変えず、料理の感想も言わない渋谷。

「K」の厨房でおもむろに調理をはじめました。

“鳩のファルス”というハンバーグのような見た目の料理。

それは

海にとっての渋谷との思い出の味とも言える一品でした。

 

渋谷に振舞われたファルスを食べた岳。

あまりに異次元な味に言葉を失います。

自分たちの料理も最高だったはずなのに…と愕然。

 

岳

僕たちは

真理の扉を開くことも神を超えることもできなかった

 

海

限界があったんだな この体じゃ

 

完全に敗北ムードのふたりでしたが、

ハンバーグもよかった、ファルスもよかった

それでいいんじゃないか?と渋谷のひとこと。

岳も海もきょとんとしてしまい、

料理の感想も聞けないままで不完全燃焼です。

そのまま「K」を去ろうとする渋谷でしたが、

「思っていることはちゃんと言わなきゃ」と引き止める岳。

 

岳の人間的な成長を感じたシーンでした。

闇堕ち岳の失敗がある分、

このセリフに重みがありましたね!

 

そのひとことをきっかけに、

ぽつりぽつりと海への本音をこぼす渋谷。

少しずつ気持ちがほぐれていって、

自分の見栄や虚勢が剝がれていって、

“神・孤高”の領域から一段

岳・海のところへ降りてきて

ひとりの「人」として出てくる言葉たちがよかった…!

料理人として海の才能を煙たく(≒脅威)感じる一方で、

親心のような深い愛情もちゃんとあったんですね。

うらやましかった

心配だった(そうか、心配だったのか)

寂しいよ、…寂しいなぁ

 

仲村トオルさんの声・トーンがまたマッチしていて、

渋谷の心の変化がより伝わってきた気がします。

心配だったと口にして初めて

“自分は海のことを心配していたんだ”と自覚する表情も

細かく演じられていて見応えがありました。

 

「北田岳、海のことを頼むぞ」

娘を嫁にやる父親のセリフかと思いました…!

「海、頑張れよ」

憧れの人にやっと認めてもらえたね、海…!

 

第9話では、

岳×岳パパのストレートな親子愛・信頼関係が描かれました。

北田親子ほどわかりやすいものではありませんでしたが、

渋谷→海の間にもたしかな熱量があることがわかってよかった。

気持ちのキャッチボールをする師弟を見て泣く(´;ω;`)ウッ…

 

もう少しはやく渋谷が心の内を明かしていたら違う未来も

…と思うところもありますが、

これはこれでひとつのカタチですね。

 

岳が海にギュッとした瞬間ペパイマヘでまた泣く(´;ω;`)ウッ…

 

 

それぞれの「もう一回」

 

渋谷のおもてなしを終え、「K」もひと段落。

各々の今後についての話し合い。

 

布袋はもともとの自分の店でまた一からシェフを

海や岳に迫るべく、孤高を求めて自分を追い込むことに。

王・ジャン・ペーニャは3人で新店を。

孫六は京都の実家を継ぐ。

蘭菜は「K」を買い取り自分の店として再出発。

寧々は未定

岳と海も料理を続けると決意。

 

「K」としては閉店し、

このメンバーが揃うのは最後かもしれないと思うと

かなり寂しい気持ちですが

その後の話を見るとみんな明るい将来がありそうでよかった。 

それぞれが「もう一回」自分の道を歩み出しました。

 

気になる岳と海は

“La Cuisine De Fermat”というお店を開き、

ふたりでひとつ。

いまも日本のどこかで料理を楽しんでいるようです。

 

 

関連商品紹介 

 


 


 


 

 

おわりに

 

ついにドラマ版「フェルマーの料理」完結です。

最後納得のいく終わり方でよかった…。

毎週楽しませていただき、

リアルタイムで本編を観てから

何度も観返しながら記事を書くというのが最近の習慣だったので

来週からこれがないのかと思うと余計に寂しいです。

 

この作品を通して

素敵な俳優さんを知ることもできたし、

好きな作品が

こんなに高い完成度で3次元に飛び出してきたことに大感謝です。

また、

この記事を通して繋がってくださった方も多く、

作品をより楽しめました。

なにより執筆のモチベーションにもなりました。

本当にありがとうございます。

 

ドラマ版の岳、海たちの物語は完結しましたが、

原作はまだまだ続きます。

構成の関係で触れられていない話もあるので

ドラマを観て興味がわいた方は

ぜひ原作も読んでみてほしいなと思います。

また違った良さがあるので楽しめるはずです!

 

みんなの「もう一回」で紡いできた物語

各々の「輝き」がこれからもずっとずっと続きますように。

 

それでは、

またどこかで!(∩´∀`)∩ゴチソウサマデシタ🍴

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※以下、完全におまけです

 

そもそもなぜ『フェルマーの料理』の記事を書いたのか

 

ここからは少々隙自語になりますので

興味がない方はどうぞ

あらすじ&感想までで読み終わりにして、

ここから先は読み飛ばしていただければと思います。

 

私が

『フェルマーの料理』の記事を書いた理由は大きく分けてふたつ。

ひとつめは“純粋に原作のファンだから”

ふたつめは“「好き」を言語化したかったから”

 

 

“原作ファンだから” 

 

こちらは特に説明も不要かと思われますが、

まだ数巻の既刊で、

面白い漫画を探していた時に出会ったのが『フェルマーの料理』

(たしか今年の初めの頃だったような。)

小林有吾先生の『アオアシ』はもちろん聞いたことがあって、

同じ方が描かれているとのことで、

「数学×料理」というテーマに惹かれて読みはじめました。

 

私の中ではかなり大ヒット。

あっという間にお気に入りの作品に。

一気に単行本を読み進め(当時はまだ3巻まで)

早く先が読みたくて、

まさに

「足りん…まったく足りんぞ…!」状態(原作1巻参照)

 

それからしばらく経った頃、

ドラマ化されることを知りました。

正直に言うと、

このときは“楽しみ・嬉しさと不安が半々”

…というのも、

漫画やアニメ作品の実写化にはちょっと抵抗がありました。

漫画やアニメ ≒ 現実で有り得ない世界観を楽しませてくれるもの

だと思っているので、

それを無理矢理3次元に引っ張ってこなくてよくない?

と感じる部分があったのです。

好きな作品を壊されたくないなぁ…という自分が心の隅にいました。

 

演技の上手い・上手くないはよくわかりません。

人前で違う自分を演じられるだけですごい仕事だなぁと思います。

なので、 

出演者の演技の上手さ云々は抜きにして、

実写化に対しては素直にそんな考えでした。

 

結果的に、

『フェルマーの料理』については

完全な杞憂でした。

 

「料理」という五感で楽しむものを題材にしている分、

原作でも登場人物の説明的なセリフが多くあります。

1話、2話あたりまでその説明の量が

間延びして感じた部分もありましたが、

気になったのは本当にそれくらい。

4話からは完全にドラマオリジナルの展開が続きましたが、

原作とイイ感じにリンクして物語が進んでいたので

もともとのファンも

ドラマでこの作品を知った人も十分楽しめたのではないでしょうか(*^^*)

 

日頃全然テレビを見ないので

恥ずかしながら今回初めて知った俳優さんもいました。

それこそここまでドハマりして毎週リアタイで見たのは

2、3年前の『最愛』以来です。

時間を見つけて過去の出演作も掘っていければいいな~とか。

これはまた深い沼がありそうです( ̄▽ ̄)(笑)

 

 

“「好き」を言語化したかったから”

 

私は自分の好きなもの・ことを

周りにオススメしたり、

まして

感想を言い合うなんてほとんどしたことがありません。

 

自分の好きなものを否定されるのが怖いとか、

感じたことをそのまま伝えるとか、

興味のない話を聞かされるのは嫌だろうなとか、

おそらくこういう気持ちがあって

シェアするのがあまり得意でないのです。

(スイッチが入ればしゃべる)

 

こういう記事を書いていますが、

文字と会話はまた違っていて

内容を考えたり、気持ちを整理したりして

やっとこさ1本書き上げるのは10週経っても相変わらず。

 

こんな↑私を動かしたのが、

「 THE FIRST SLAM DUNK」でした。

詳しくは当該記事で書いたのですが、

ようするに、

「好き!」を的確に言葉で表現するファンの方々を見て、

「本当にそうなのよ…!」と思わず画面越しにうなずく日々。

・同じ「好き!」を抱く人がいる

・それを言葉にしてくれる

ここにある種の“気持ちよさ”というか、

安心感のようなものを感じました。

あとは

自分の好き!に囲まれるって

純粋に居心地がよくて幸せなことですよね。

 

せっかく好きなら表現してみよう!

というわけで

今回毎週記事を書くに至りました。

 

内心かなりビビっていましたが、

記事を書くことで生まれたつながりもあり、

本当に楽しかったです!

あらためて、

記事を読んでくださった方、

いいねやコメントをくださった方、

おかげさまで最終回まで更新を続けることができました。

本当に本当にありがとうございます!!!(∩´∀`)∩

 

誰かの「そうそう!」「好き!」になれたなら、

書き手冥利に尽きる思いです。

 

 

END

 

 

 

 

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